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【自動車保険】よく分かる解説講座!Part1

こんにちは!三流営業マンです😊

今回からいよいよ本格的に始まります!

自動車保険について解説していきます!

 

自動車保険の知識を深める上で、補償内容よりも前に知る必要がある、保険のルールがあります。

 

こちらの【等級制度】になります。

現在、自動車保険に加入している方は、聞いたことはあるかと思います。

等級制度とは、自動車保険料を決める大きな要素となっており、どの保険会社で加入しようとも、この制度は必ずあります。

今回はこちらを詳しく解説していきます!

 

①等級の基本ルール

まずはこちらをご覧ください!

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こちらが、等級における割引率を分かりやすく表示してあります。

等級は下は1等級から、上が20等級まであります。当然ながら、最も高い20等級が割引率が高くなっております。

※共済系は、少し異なる場合もあります。

 

自動車保険に、新規で加入する場合には…

6等級からスタートします!

尚、ご自宅で乗ってるクルマで、11等級以上の保険契約がある場合には、7等級からスタートすることができます。この差で保険料が10%変わりますので、非常に大きいですね。

 

自動車保険は、年間に何度保険を使用したのかによって、次年度の保険料が変わります。

・年間に保険を未使用の場合には、次年度が1等級上がり、それに伴って割引率が上がるため、保険料が安くなります。

・年間に保険を1度使用の場合には、次年度は3等級下がります。(※内容によっては、1等級しか下がらないケースもあります)

それに伴って、割引率が下がるため、保険料が高くなります。

これが、等級の基本的な仕組みになります。

 

②事故有係数とは?

 先ほどの表を、再度ご覧ください!

無事故係数と事故有係数の割増引率という表記があるのが分かりますか?

保険を使用すると、次年度の等級が下がることはもうお分かりかと思います。

しかし、それだけで次年度の保険料が高くなるわけではありません。

実は、事故有係数という制度が、保険料により大きな影響を与えています。

 

例えば、20等級の方が保険を1度使用すると、次年度は17等級となりますよね?

さて、ここで質問です。このように等級が下がると何%引になりますか?

表だけを単純に見ると、63%引から53%引になりますので、その差が10%となります。

当然、これだけ割引率が変われば保険料は明らかに高くなりますよね。

 

しかし、今の等級制度からすると、53%引ではありませんので、不正解です。

 

ここに、事故有係数が加わります。

16等級の方が保険を使用することなく、1年間過ごした場合には、次年度は17等級になります。すると、次年度の割引率は53%引になります。

これは、保険を未使用で等級が上がっているので、表の無事故係数の欄を見れば大丈夫です。

 

20等級の方が保険を使用することで、先ほどの方と同じ17等級になった場合には、事故により保険を使用して等級が下がっていることから、表の事故有係数の欄を確認しなければいけません。

すると、次年度の割引率は、53%引ではなく38%になります!

なので、実際には半分近いぐらいの割引率になってしまうのが分かりますね。

 

この事故有係数が適用された等級制度、こちらは2012年の等級制度改定により、全ての保険会社で適用されております。

 

そのため、いかなる形で等級を引き継ぐ場合にも、この事故有係数も含めて適用となります。

 

この事故有係数は、例題のケースですと、三年間影響を受けますので、つまり次年度以降の三年間は、保険料がかなり上がることとなります。ちなみにこの三年間、保険を未使用で過ごしたのであれば、事故有係数はなくなります。

なんで、本来の割引率を取り戻す形になるので、保険料は元どおりとなります。

 

③まとめ

 等級は、一番上になるまでに、それなりに年数もかかります。

なので、大事に育てていかなければいけないのです。

もし事故をしてしまった際には、全て保険で対応するのではなく、使用後の保険料がどのくらい上がるのか、必ず保険会社あるいは代理店に確認してください!

自費で解決するほうが、トータル的に高いのかどうかで、保険を使用するかどうかを考えるほうが、余分なお金を払わなくて済むからです。

 

以上が、等級制度の基本的な説明となります。

次回からは、補償内容について少しずつ説明していきたいと思います。

 

自動車保険に加入している、もしくは加入済の方にとっても有益な情報を発信したいと思いますので、楽しみにしていてください!